2021年、最近のフレコンバックの輸入状態

安い人件費で生産する第二のベトナムを模索する動きがでています。

フレコンバックは川下商品です。
基本的に内容物や本体の品質とは関係なく、品質を保ち安くなれば
そのままダイレクトに最終利益が上がります。
よって、フレコンバックの大所、高所からの情報は充分現場に役立ちます。

今回は、そんな前置きで、2021年、最近のフレコンバックの輸入の状況をお知らせします。
何度も使えるランニング フレコン バックではなく、 弊社が扱っているような
ワンウェイ フレコン バックの輸入先は、 最初は韓国製フレコンバックが主流で始まりました。
※以後、フレコンバック→フレコン 表記します。

この時すでに中国製フレコンはありました。
けれど、主にEUやアメリカ向けが多く、日本では輸入原料の容器としての用途が大半でした。
品質も日本では韓国製と比較して劣る事もあり、本格的に輸入することにはなりませんでした。
その後、韓国もソウル五輪を契機として、経済発展を遂げ、 人件費が高騰してフレコンの
自国生産では採算が会わなくなります。

そのため、品質面は別として、当時は圧倒的に人件費の安い中国へ生産を移していきました。
そして、主に韓国系中国人の多い山東省や煙台辺りでの生産を行う事となります。
続いて日本でも国内フレコンメーカー等を筆頭に、中国でのフレコン生産を行う事となます。
技術指導もおこなわれ、品質が向上、現在に至ります。

その後、輸出フレコン数量では圧倒的に多かったのは中国でした。
しかし、ここ数年の輸入フレコンの生産国を見ると、 ベトナム、インドネシア、タイ等の
東南アジアからの輸入フレコンが台頭しておいます。
特にベトナムからの輸入フレコン数量が伸びています。品質面でも中国製を凌駕するレベル迄きています。

今後輸入フレコンに関しては、世界の中国離れの動向もあり、
増々中国製フレコン離れが加速すると思われます。
それと更に安い人件費の生産拠点を求めて、品質レベルはまだ中国製程ではないですが、
当初のベトナム製フレコンの例もある様に、日本からの技術指導を行う事で、
アジア圏内のインド、マレーシア等からの輸入フレコンが徐々に日本に入ってくると予想されます。

なお、ベトナム製フレコンも価格面からも決して安くはありません。
今後、より安い人件費で生産する第二のベトナムを模索する動きが出てくると
日本のフレコンメーカー並びに輸入業者に予想されます。