フレコンバック製作者の知っておくべき専門知識

仕様を決める方法

製作者が使う生地が伸びていない「空袋時」のサイズと計算方法です。使用者に表示している充填時のサイズとは異なります。

容量計算式

フレコンには形状として丸型と角型があり,角型においても底面が角底のタイプと角型の形状を保形する加工を施したタイプがあります。弊社の角型フレコンの場合は上記の角底タイプになり.通常の角型(角柱)の容量計算とは異なります。計算方法は以下の通りです。

丸型フレコンバックの容積計算の方法

丸型フレコンバック-N2の図面

半径×半径×円周率3.14×高さ≒容量・容積

例:丸型 直径110cm×高さ110cmの場合
55cm×55cm×3.14×110cm=104cm3=1.04m3=1040l

角型フレコンバックの容積計算の方法

角型フレコンバック-N1-sの図面

1辺×4÷円周率3.14≒直径
半径×半径×円周率3.14×高さ≒容量
容量×0.97(隙間-3%)≒容量・容積

例:角型 角90cm×高さ115cmの場合
90cm×4÷3.14=114.6cm
57.3cm×57.3cm×3.14×115cm=118cm3
118m3×0.97 =114cm3=1.14m3=1140l


角型フレコンバックの容積計算で注意する点

角型フレコンバックの容積計算するときの参照図


マイナス3%とするのは、上図のように丸型と角型(角底)フレコンバックに内容物を充填して地面に置いた際に、矢印部分のスペースを差し引かなければならないからです。

角型とはいえ、モノを入れると膨らみます。ただし、隙間ができます。

さらに詳しく説明すると、内容物の内圧により本体胴部が膨らもうとする作用により、丸型の場合は均等に内圧が全休に掛かかります。ところが、角型(角底)は、底部コーナーに対しては角型を保とうとする作用が働きます。内容物の充填が進むとその作用が徐々に弱くなり、上部に行くに従い丸く膨らもうとする作用が働き出します。

そうすると上図のように丸型と比較した際に矢印部分にスペースが出来ます。

弊社の角底フレコンバックの寸法関係
870W×870D≒1,100φ
900W×900D≒1,150φ
950W×950D≒1,200φ

充填重量と嵩比重(かさひじゅう)

フレコンバック寸法を決める為の大事な要素に、内容物の嵩比重(密度)が有ります。
容積が1,000Lでも内容物の嵩比重が変われば、充填重量も変わります。
以下の公式に当てはめて容積の計算をします。

充填重量=フレコンバックの容積×嵩比重

例:1200ℓの丸型フレコンバック。嵩比重0.6の内容物の重量は?
1200ℓ×0.6=720kg=0.72t

内容物によって嵩比重は変わります。「フレコンバック内容物の重量から体積への換算係数」をご覧ください。

比重には真比重とかさ比重(見掛け比重)があるので、相手に確認する際は必ずかさ比重の確認をして下さい。間違って真比重で算出するとフレコンバック容積が大きく変わりますので注意がいります。

内容物が工業薬品の場合、「内容物のPH」に注意

問題になるのは、縫製糸と内容物のPHの関係です。

弊社フレコンバック(中国製)及び国内製フレコンバックの縫製糸は、基本的に強度のあるポリエステル糸を使用します。ポリエステル糸は、酸性には強いがアルカリ性に対して弱い性質があります。

フレコンバックの内容物が工業薬品の場合には、必ず内容物名と内容物のPHの確認をする事が必要です。この確認を怠ると縫製糸が短期間で劣化します。その状態で充填されたフレコンバックを吊り上げると荷重の一番掛かる底部の縫製部が破損することになります。

多くの場合、日本製ワンウェー・フレコンバックの縫製糸はポリエステル(PEs)です。アルカリ性が強い内容物であれば、縫製糸が劣化して破損する恐れあります。その場合、フレコンバックに内袋(PE)を使うことをお勧めします。

参考:内容物とPH(化学物質を水溶液にした場合の濃度)

PH値とアルカリ性・中性・酸性の関係

内容物の安息角・安息角

内容物によっては安息角が大きくて、容積の計算上は充填に問題がないのに、充墳途中で入りきらないことがあります。特に注入口が半開式フレコンバックは、注入口から内容物が溢れます。

内容物の流動性を表す安息角が大きい為に、山状となることが原因です。

内容物が本体の上底に到達した際に充填スペースが無くなり、充填スペースを失った内容物が注入口から溢れる事になります。
流動性が悪いと思われる内容物には起こることです。知識として覚えておいた方が良いと思います。

内袋の寸法を算出

フレコンバックに充填する内容物で以下の様な性質上、フレコンバックにPE内袋をセットして使うことがあります。

  1. 水分を嫌う物
  2. 微粉でフレコンバック縫製部から粉が吹く物

そのフレコンバック内袋仕様を決める為に必要な項目が有ります。

  1. フレコンバック内袋の厚み
    厚みは0.05t、0.07t、0.08t、1.0tなどが一般的に使用され.国内品であればLLDPEフィルムが多く使われています。この厚みはユーザーの要望で選択すれば良いと思います。
  2. フレコンバック内袋の折径
    折径は、インフレーションで吹き上げられたチューブ状フィルムの円周の1/2になり、フレコンバック本体径に沿って折径を決めます。注意するポイントは、フレコンバック本体径と同寸の内袋ではなく大き目の内袋を選んで下さい。理由は、フレコンバックに内袋がセットされた状態で充填した内袋に余裕が無いと、充填時に内容物の重みで内袋が引っ張られて破れることがあります。目安としては、フレコンバック本体径から算出した折径に80mm~100mm加えた長さの内袋です。但し、内袋の折径は多様に寸法規格が無いので、近い寸法を選択する場合もあります。

例)フレコンバック本体寸法

  • 丸型1,100φ・角型870角→折径1,800~1,900 mm
  • 丸型1,150φ一角型900角→折径1,900~2,000 mm

在庫しているフレコンバック用内袋は折径が、1,800mmです。フレコンバック本体径が1,100φ以上の物には適さないのでご注意下さい。

内袋のシールの形

内袋にはフレコンバックにセットした際に底部になる箇所が以下の形状になっています。

  1. カット品
    フレコンバック各部寸法に合わせてカットしただけのタイプ
  2. 平シール
    上記カット品のフレコンバック底部に当たる箇所を熱シールしたタイプ(シール巾10㎜)
  3. 玉シール
    内袋の両端からジヤバラ折りし中心部で同質のフィルムで巻き付けて、余分な先端をカットし熱で固める。

内袋の長さ

内袋の長さは、フレコンバック注入口・本体高さ・排出口の長さを合計した寸法から算出します。弊社のフレコンバックに最初からセットされた内袋付フレコンバックやオーダー品以外はユーザー側でセットしていただきます。その際にセット作業する方による個人差や、上記の平シール・玉シールの排出前に先端をカットする事を考慮して長めに寸法をとっています。

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