安全なロープとヒモの結び方
フレコンバックの上部の飛散防止カバーには、開閉ヒモがついています。開閉ヒモは飛散防止カバーの口を縛る役割があります。
材質はフレコンバックの生地と同じ、PPです。
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上の写真は開閉ヒモです。
ヒモはまず片結びをし、もう片方を更に片結びします。
つまり、二重に片結びをしています。また、排出口のある下部には開閉ロープがついています。
下から内容物を排出する際の開閉に使われます。
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上の写真は、フレコンバックの開閉ロープです。
意外と知られていませんが、このロープとヒモは特殊な縛り方をしています。
下の写真は、結ばれた状態の開閉ロープです。
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フレコンバックを輸送する時の結び方
フレコンバックは、輸送する際にトラックに積みます。荷物は全て、ひとかたまりにします。そしてロープで結び、トラックにくくりつけます。
しかし、フレコンバックの重量はとても重く、1つが1トンにもなります。
通常のロープの結び方では、振動によって重量に負けてしまい、荷物がバラバラになったり、ロープがほどけてしまいます。
そこで、フレコンバックを載せたトラックのロープは、「南京結び」という結び方をします。
これは「南京縛り」「輸送結び」「舟結び」とも呼ばれています。
この結び方の特徴は、ロープが引き締めながら、しっかりと固定することです。また、振動でもロープが緩みません。
動滑車の原理を用いています。この結び方をすると、引っ張る力の2倍でロープが締まります。
複数の荷物をまとめたり、トラックの積荷を固定する輸送業者の間で、主に使われています。
下記に、南京結びの結び方をイラストを使って説明します。
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下の輪を、トラックの荷台にあるフックに引っかけます。そして、端末(ブルーの部分)を下に引っ張ると、どんどん締まります。
荷物が破損しないよう、引っ張りすぎないことがポイントです。
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